2020年12月07日 07:17
はやぶさ2と世界の宇宙開発
Khcpuuvtc6drwv8huovyuq
Shutterstock

小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが12月5日、オーストラリアの砂漠地帯で回収された。

はやぶさ2は2014年に種子島宇宙センターから打ち上げられ、現在は地球から約50万km離れた場所を飛行している。

昨年4月、はやぶさ2は小惑星リュウグウで直径約14.5mの人工クレーター形成に成功。人工クレーターを作れば、宇宙風化の影響を受けていない「フレッシュ」な地下物質を観測できるという。

加熱する宇宙開発競争

現代における宇宙開発は、中国などの新興国や民間企業による開発の流れが目立っている。

米国にはかつてのように巨額を投じて宇宙開発に取り組む余力はなく、NASAはコスト削減のためにも民間委託を進めてきた

その中で目立っているのが、イーロン・マスク率いる「Space X」などの新興企業だ。これによって収益が見込めるので、米国では宇宙スタートアップが成り立つという背景もある。

新興国では、インドやUAEといった国でも宇宙開発を積極化している。日本は資金力が比較的乏しく、はやぶさ2に関しても2012年度予算は、要求額の半分にも満たない金額(約30億円)しか認められなかった。