2022年05月23日 17:34
面接の「話し方」アプリで練習、AI評価 ジェイックなど
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ジェイック

若年層の就職を支援するジェイック(東京都千代田区)とAIシステムなどを開発するスタートアップのエフィシエント(横浜市)は23日、スマートフォンを使って面接の練習ができるアプリの提供を始めたと発表した。利用者の動画や音声をAIが解析し、表情や喋る速度など話し方を定量評価して改善方法も提案する。

Value(なぜ重要?)

採用活動では、多くの企業や団体が面接を採否の重要な判断材料としている。一方、求職者側は選考に合格できなかった場合などに、その理由のフィードバックを受けられる機会が少ない。「改善点がわからない」「誰に相談すればいいのか」と悩む例も多く、一人で手軽に練習して客観的な評価を受けられるサービスに一定数の需要がある。

Detail(具体的な内容)

企業同士の事業連携を促進する神奈川県の支援を受けて、両社で面接練習アプリ「steach(スティーチ)」を開発した。

面接で頻繁に聞かれる質問がアプリ内に登録されており、利用者は動画や音声のみで回答する。AIが「自信」「笑顔」「ボディーランゲージ」「声の大きさ」「話すスピード」の5つの指標をそれぞれ5段階で評価し、「口角をあげて、口を大きくあけて話すことを意識しましょう」などのアドバイスもする。

アプリの利用料は無料。アプリでは利用者の回答を自動で文字に起こしたり、回答した音声や動画を利用者が保存したりできる機能も搭載する。ジェイックは「第三者に見てもらうことで定性的な評価をもらうこともできる」としている。

Comment(関係者のコメント)

「私自身も(発表の場などで喋ることに)苦手意識があった。今後も機能を追加し、話し方を練習するアプリのナンバーワンを目指したい」(エフィシエント・脇坂健一郎社長)