豪州で下水汚泥を肥料に変える施設がオープン
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オーストラリアのクイーンズランド州の自治体が先ごろ、バイオソリッド(下水汚泥)を肥料とエネルギーに変える施設をオープン。二酸化炭素排出量や経費の削減への貢献が期待されているという。
新たな施設はクイーンズランド州ローガン市の水事業であるローガン・ウォーターが建設したもの。同市のローガンホルム下水処理場の敷地内に約2,000万ドルをかけて作られたという。
この施設は、人間の排泄物を含むバイオソリッドを脱水・乾燥させた後、超高熱で処理。無臭のバイオ炭を生成し、農業の肥料や建設資材などに活用できるというもの。また、処理の過程で生じる熱も再利用できるという。
同市議会はこの施設について「オーストラリアで初めてのもの」と説明。「年間約6,000トンの炭素排出量削減につながる」とし、「運営費の削減と炭素クレジットの取得により市に年間100万ドル近くをもたらし、バイオ炭の販売は新たな収入源となる」としている。
ABCニュースによれば、ローガン市議会は2022年中のカーボン・ニュートラル実現を目指しているという。