2022年04月27日 17:52
エムスリー、営業利益64%増 海外事業も順調
Shutterstock

エムスリーが4月27日、2022年3月期本決算を発表。売上収益は前年比23%増の2,081億円、営業利益は64%増の951億円と大幅な増収増益だった。

医師30万人以上が登録する医療従事者向け情報サイト「m3.com」などを運営。ソニーが約3分の1の株式を持つ。コロナ禍で進む医療のデジタル化を担うと期待され、日本を代表するグロース株に。現在の時価総額は約2.9兆円。

画像名

主力のメディカルプラットフォーム事業では製薬会社向けマーケティング支援需要が堅調に推移し、売上収益は11.5%増の859億円。医療機関の経営を支援するサイトソリューション事業は、ワクチン接種支援の拡大で2.1倍の351億円に拡大した。

医療機関の経営を支援する「サイトソリューション事業」の売上収益は前年比約2倍の347億円。こちらも自治体・職域ワクチン接種支援も寄与した。海外事業は23%増の518億円。中国事業を担う関連会社の上場益を計上し、セグメント利益は3.6倍の448億円に上った。

今期の業績予想は「不確実性が高い」として非開示。4月25日には、キヤノン子会社から電子カルテ事業の取得を発表し、医療機関DXの要となる電子カルテで国内トップシェアを固めた。26日にはソニーとの新会社設立を発表するなど、成長スピードの維持へ手綱を緩めない。