2022年04月26日 15:53
米コカコーラ、インフレ懸念の中で増収増益
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米コカコーラが4月25日、2022年1〜3月期決算を発表。売上高は104.9億ドル(前年比16%増)、営業利益34億ドル(同25%増)と増収増益を果たした。

出荷総量はグローバルで前年比8%増。素("contentrates")の販売高は前年比11%増で、そのうち価格ミックスが7%増。為替は4%のマイナス影響を与えた。

コカコーラ 業績推移

地域別では中南米が34%増収、北米向けは22%増だった。コロナ禍で拡大した在宅需要が底堅く、そこに屋外需要の回復が加わる。

新たに刷新した「Coca-Cola Zero Sugar」が炭酸飲料の好調を後押し。アルコール飲料「Topo Chico Hard Seltzer」は欧州で首位ブランドとの差を縮めた。

eB2B事業「MyCCEP(Coca-Cola Europacific Partners)」は売上全体の1割以上を占める。

懸念はインフレだ。シロップなど原材料費に加え、ペットボトル、人件費、配送費など直接・間接的に影響を与える要因は多い。価格を引き上げても、コスト増を吸収するには至らない可能性は残る。