2022年04月22日 17:53
“売らない小売り”b8taが出店拡大へ
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最新ガジェットや家電を実際に試せる体験型ストア「b8ta」を運営するベータ・ジャパンが4月22日、シリーズBラウンドの資金調達を発表。同ラウンドで累計6億円前後を調達する予定で、資金を活用して出店を拡大する。

b8taは「RaaS」(Retail as a Service)を掲げ2015年に創業した米国スタートアップ。店舗では直接販売はせず、客はガジェットを体験して店内端末で価格比較ができるという仕組み。メーカーが支払う出品料などが収益源だ。

「店舗出品をネット広告のように手軽なものに」というRaaSの先駆けだったが、コロナ禍が直撃。約[20][6]店舗を展開していた米国事業は今年2月にクローズした。日本法人は国内向け権利を取得し、独立して事業を継続する道を選んだ。

現在は東京で3店舗(有楽町、新宿、渋谷)を運営し、4月27日にはイオンレイクタウン(埼玉県越谷市)に4店舗目をオープン。ライブキッチンで客が家電を使って調理できるなど、ファミリーを意識した店舗になっている。

今回の資金調達には、POSなど小売り向けソリューションを展開する東芝テックが参加。資金は国内の常設店舗やポップアップストア数の拡大、RaaSに関連した新規事業、アジア圏拡大、人材採用に充てる計画だ。