中古車EC「Carvana」、逆風下で辛くも増収
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中古車のオンライン販売を手掛ける米Carvanaが4月20日、2022年1〜3月期決算を発表。売上高は35億ドル(前年比56%増)にのぼったが、前四半期比では減少した。
Carvanaのビジネスモデルはユニークだ。オンラインで車を購入すると、「自動販売機(上画像)」で車両を受け取ることができる。
2020年前半にはパンデミック突入により成長が鈍化したが、その後は売上高が急増。つい最近まで前年比2倍を超える売上成長が続いていた。

急なインフレやサプライチェーンの逼迫が中古車産業を襲う中、Carvanaの物流ネットワークは大打撃を受けた。販売台数は10.5万台(前年比14%増)にとどまり、コスト高で粗利益は3億ドルに減少(同12%減)した。
中古車のインフレ率は特に顕著で、米労働省によると3月には前年比35.3%増。燃料油(70.1%)やガソリン(48%)などに続いて高かった。
米国の中古車市場は年に4,000万台が売れる巨大産業だ(日本は372万台)。環境悪化による影響は競合他社の方が大きく、Carvanaは市場シェアを拡大できたとアピールする。