アップルにも広がる労働組合結成の動き
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アップルのニューヨーク旗艦店で労働組合結成の動きが始まったという話をCNBCが報道。スターバックスやアマゾンなどの大手企業で広がる労組結成の動きがアップルにも波及している。
新たな労組はニューヨークのグランドセントラル店の従業員が結成に向けて始動。「Fruit Stand Workers United(FSWU)」という名前でウェブサイトを公開。すでに結成のための正式な署名集めを開始しているという。
FSWUは、スターバックスの労組結成を支援してきた北米の労働組合「Workers United」への加盟を決定。最低時給30ドルへの引き上げ、休暇や退職金などの福利厚生の充実を要求している。また、健康と安全のための様々な研究の実施にも言及。
これに対し、アップルは声明の中で「フルタイムおよびパートタイム従業員に対し、非常に強力な報酬と福利厚生を提供している」とコメント。CNBCによれば、同社は最低時給20ドルを支払い、育児休暇や株式の交付といった福利厚生を提供。最近もその拡充を進めるという。
米国では近年、労組結成の動きが活発化。スターバックスでは2021年の初の労組誕生以降、各地で労組が結成。アマゾンでも今月始め、ニューヨークのスタテン島の物流倉庫の従業員が同社初の労組を結成していた。