Gunosy、インド投資先の成長期待で株価急騰
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Gunosyが4月14日、2022年5月期3Q決算を発表。四半期売上高は前年比2.5%増の22億円、営業利益は86%減の0.3億円。通期予想の上方修正に加え、急成長が続く投資先への期待から、15日の株価は前日比+29%に急騰した。
情報アプリ「グノシー」「LUCRA」のほか、KDDIと「ニュースパス」を運営。ゲームメディア「Game8」(ゲームエイト)も傘下。各アプリ内の運用型広告とアドネット運営による収入が主力だ。
2020年以降に減少傾向だったグノシーのMAU(実数非公開)が広告の再開で2Qから微増。収益性の高い新規ユーザーの割合はDAUの約30%まで増加し、継続率は前年比1.7倍に改善。通期では当初予想から微増の売上高88億円、営業利益は2億円の黒字を確保する見通しだ。
投資先の「slice」は、与信サービスが普及していないインドの若者向けにキャッシュレス決済や少額融資などを提供するフィンテックサービス。貸出残高は1年で5.8倍、ユーザー数は700万超と高成長が続く。
グノシーはslice運営企業の15~20%を保有し、今期中に持分法適用が始まる見通し。P/Lへの反映は来期1Qからを見込むが、急成長中であり、積極的なマーケティングを継続するため、短中期的な損益は赤字も想定している。