大企業狙う「識学」、広告と採用に大規模投資へ
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経営層向けコンサルティングなどを手掛ける識学が4月14日、2022年2月期の本決算を発表。売上高は前期比52.6%増の38億2,300万円、営業利益は161.8%増の3億5,900万円と、それぞれ過去最高だった。
主力のコンサルティングやプラットフォームサービスが伸びた。コンサルティングの累計契約社数は2,873社と前期末より約3割拡大。講師数は前期末から19人増えて73人になった。プラットフォームは「識学基本サービス」の契約社数が524社と、前期末(167社)の約3倍に拡大。

プロバスケチームを運営するスポーツ事業は、強化費用の投資でコストが先行して営業赤字に。ファンド事業も営業損失を出した。
2023年2月期~2025年2月期の中期経営計画も発表。広告宣伝費と講師採用への大規模投資を行い、長期的な成長の基盤にする方針だ。前者は前中期経営計画比+11.9億円、後者は同6.5億円拡大する。受託開発事業からは今期中に撤退する。
クライアントはベンチャー・中小企業を中心だったが、今後は大企業に広げる。長期的には、行政や地方公共団体、教育機関、海外企業まで拡大していく計画だ。
2025年2月期以降、売上成長率30%以上を継続し、2026年2月期で売上110億円、営業利益15億円の達成を目指す。