2022年04月13日 08:54
CO2排出量削減SaaSスタートアップが18億円調達
Shutterstock

クライメートテック(気候テック)スタートアップのアスエネが13日、シリーズBにて総額18億円の資金調達の実施を発表した。

アスエネは2019年、三井物産で再生可能エネルギーに携わってきた代表取締役CEO・西和田浩平氏が創業。クリーン電力とCO2排出量見える化・削減SaaS「アスゼロ」を運営している。

特に注目すべきは「アスゼロ」だ。契約した会社や自治体単体だけでなく、上流・下流も含めサプライチェーン全体でCO2排出量を自動算定し、データ連携できることが特長である。

2021年には東証のコーポレートガバナンス・コードの改訂で、プライム・スタンダード市場では気候変動の取り組み及び情報開示が要請された。カーボンニュートラルの流れに伴い、「アスゼロ」も急成長。2021年8月に開始したばかりの「アスゼロ」はすでに約200社で導入されている。

今回の資金調達では、既存投資家に加え、パビリオンキャピタルやGMO VenturePartners、Axiom Asiaが加わった。「アスゼロ」の開発と人材採用強化が主な資金用途となる。

同社のもう一つの大きな強みは営業力だ。共同創業者で取締役COOの岩田圭弘氏はキーエンス出身。成長する気候テック分野で、いかにトップシェアを取るかは今後を左右する。