PC市場のコロナ特需は終了、出荷台数は2四半期連続で前年比マイナス
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米調査会社ガートナーは4月11日、2022年第1四半期の全世界PC出荷台数を発表。同期は前年同期比7.3%減の7,750万台。特に、Chromebook出荷台数の大幅減少が響き、2四半期連続で前年同期を下回った。
世界のPC出荷台数は、新型コロナ禍のリモートワークやオンライン授業の普及に伴って急増。2020年第1四半期こそサプライチェーンの混乱でマイナス成長となったものの、その後は6四半期連続で前年同期比プラスとなっていた。

Chromebookは2020年〜2021年初頭にかけて米教育市場で需要が急増。この成長に牽引され、世界のPC出荷台数は2021年第1四半期に前年同期比32%増と過去20年で最大の成長を果たしていた。なお、Chromebookを除いた場合、2022年第1四半期のPC出荷台数は前年同期比3.3%増となっている。
メーカー別出荷台数では、PC市場シェア首位のLenovoが前年同期比12.6%減の1,825万台。2位のHPが同17.8%減の1,586万台。いずれもChromebook需要減の影響を大きく受けた。
一方、3位のDellは同5%増の1,373万台。4位のアップルは同8.6%増の700万台。5位のASUSは同20.6%増の559万台で、いずれも増加している。