名刺管理サービスを手掛ける「Sansan」は2022年5月期第3四半期決算を発表した。四半期売上高は51.3億円（前年比24.6%増）、営業利益は3.7億円（同2.7倍）。長引くコロナ禍のマイナス影響を受けつつも、Bill One事業を中心に力強い成長を見せた。

2007年に創業。法人向け名刺管理SaaS「Sansan」を提供、国内の名刺管理クラウドサービスとしてシェア80％超を誇る。個人・SMB向け名刺管理SaaS「Eight」や、クラウド請求書受領サービス「Bill One」も展開する。

同四半期は、3事業が共に増収。メインのSansan事業は、四半期売上高が43.7億円（前年比17%増）。2022年2月末時点の契約件数は8,314件（同10.5％増）で、成長を牽引した。

Bill One事業の2月末時点MRRは9,200万円（前年比886.7％増）。ARRは11.9億円となり、2022年5月末目標のARR10億円以上を前倒しで達成した。Bill Oneネットワーク参加企業数は約3.2万社に対して、潜在顧客は200万社にのぼり、成長の余地は大きい。

業績は予想レンジに沿って進捗。引き続き、2022年5月期通期の売上高は202.3～207.2億円（前年比25～28%増）、営業利益は4.5～8億円（同38.9%減～8.6%増）を見込む。