ベトナム発の自動車メーカーであるVinFastは4月7日、米証券取引委員会（SEC）へのIPO申請を発表。シンガポールに本拠地を置く持ち株会社を通じて年内の米国上場を計画する。

VinFastはベトナム最大の財閥企業であるVin Groupが2017年に設立。本社はベトナムのハイフォン市。現地では初の国産自動車メーカーで、2019年にガソリン車2モデルの生産を開始。その後、2022年中に完全にEV生産に移行する計画を発表していた。

同社は今年3月末、米ノースカロライナ州にEV製造工場を建設することを発表。この計画の第1段階として最大20億ドルを投資。年間15万台の生産能力を持つ工場の操業を2024年7月に開始する見込み。

Vinfastによれば、IPOの規模や価格帯は未定とのこと。Reutersはこれに関して、同社が約20億ドルの資金調達を見込んでいるとする情報筋の話を紹介している。

EVメーカーでは、ボルボ傘下のPolestarが2022年第2四半期の米ナスダック上場を計画。また、フォルクスワーゲンも、EVシフトを進める傘下のポルシェの上場を計画している。