コールセンター運営のベルシステム24ホールディングスが4月6日、2022年2月期本決算を発表。アウトソーシング需要の拡大を受けて売上収益は1,464億円（前年比7.9％増）と6期連続増収。営業利益は132億円（12.2％増）に拡大した。

1982年創業の老舗として、従業員3万1,000人・1万8,000席規模を擁する。紆余曲折を経て現在は伊藤忠商事が約41％を保有する筆頭株主。

売上の8割を占める継続業務は0.8％増の1,180億円。短期のスポット業務が57.3％増の274億円と好調で、そのうちコロナ関連が175億円と前年から倍増。業種別ではサービス業（366億円）、運輸・通信業（329億円）、製造業（158億円）が拡大した。

伊藤忠のネットワークを活用し、伊藤忠のグループ企業や取引先を顧客として開拓する「伊藤忠シナジー」による売上は151億円（4.9％増）。特に通信キャリアの新料金プラン業務などにより、運輸・通信業が増加した。

CRMのDXも推進し、伊藤忠テクノソリューションズとボイスボット運用支援「ekubot Voice PRO」を共同開発。クラウドIP電話「Miitel」を活用したインサイドセールス代行サービスも開始した。2023年2月期は売上収益1,480億円（1％増）を見込む。