2022年04月06日 10:57
アマゾン、衛星打ち上げでブルー・オリジンら3社と大型契約
Blue Origin

米アマゾンは4月5日、通信衛星打ち上げで米国のブルー・オリジンとユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)、フランスのアリアンスペースとの契約を発表。今後5年間で最大83回の打ち上げを実施。衛星インターネット事業「Project Kuiper」実現に向けて前進する。

Project Kuiperは、低軌道衛星を使用して僻地などネット接続が困難な地域に高速で手頃な価格のインターネットを提供する計画。アマゾンは3,236基の衛星を配備する予定で、今回の契約でこの大部分の打ち上げを行うという。

同社はULAと38回、アリアンスペースと18回、ブルー・オリジンと12回の打ち上げで契約。ブルー・オリジンとの契約には、最大15回の打ち上げオプションも含まれる。契約額は明かされていないものの、アマゾンの広報担当者によれば、数十億ドルの投資だという。

ブルー・オリジンはアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙開発企業。ULAは米国のボーイングとロッキード・マーティンの合弁事業で、主に米国政府向けの打ち上げサービスを提供。また、アリアンスペースは欧州12か国の53社が共同で設立したロケット打ち上げ企業。

アマゾンは今回の契約について「史上最大の商業打ち上げ契約」と言及している。