米医療保険大手のユナイテッドヘルス傘下のOptumは3月29日、米在宅医療大手のLHCグループの買収を発表。買収額は54億ドルで、全額現金での取引となる。

ユナイテッドヘルス・グループは米ミネソタ州に本社を置く米国最大の医療保険会社。Optumは同グループのヘルスケアサービス事業を統一するために2011年に創設。全世界で19万人以上の従業員を擁し、ITを活用した様々な医療ソリューションを提供している。

一方、LHCグループはルイジアナ州ラファイエットに本社を置くヘルスケアサービス企業。国内37州とコロンビア特別区で964の拠点を運営。在宅医療やホスピス、施設ベースのケアなどを手がけ、米国の65歳以上の60%にサービスを提供しているという。

Optum Healthのワイアット・デッカーCEOは、LHCグループのケアコーディネーション機能や人間的温かみのあるケアといった強みに言及。在宅ケアやオンライン診療など、同社の「価値に基づく医療（value-vased care）」の大幅な強化を強調した。

なお、この買収は2022年後半に完了する見込み。