2022年03月30日 11:05
人気NFTゲームを支える「Ronin」ネットワークで700億円超の暗号通貨が流出
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NFTゲーム「Axie Infinity」を開発するSky Mavisは3月30日、ハッキング被害を発表。同ゲームを支える「Ronin」ネットワークの脆弱性を悪用され、約760億円相当の暗号通貨が流出したことを明らかにした。

Sky Mavisは2019年に創業。本社はベトナムのホーチミン。遊んで稼ぐ(Play to Earn)NFTゲームのAxie Infinityや同ゲーム専用のサイドチェーンであるRoninを開発。これまでに1億6,100万ドルの資金を調達し、評価額は30億ドルに達していた。

今回被害に遭ったRoninは、イーサリアムの取引手数料やスケーラビリティの問題を解消するために開発されたサイドチェーン。名前の由来は日本語の「浪人」。

同社によれば、今回のセキュリティ侵害は3月23日に発生していたものの、3月29日に判明したという。盗み出されたのは17万3,600ETH(約725億円相当)と2,550万USCコイン(約32億円相当)。現在もほとんどがハッカーのウォレットに保管されているという。

同社のチームは現在、様々な政府機関と連携して資金の回収を目指しているとのこと。Tech Crunchは今回の流出について、DeFi(分散型金融)史上最大のハッキング被害指摘している。