多角化する“面白法人” 営業利益15億円へ
Shutterstock
ゲームやネット広告などを展開する面白法人カヤックが伸びている。3月29日に公開した成長可能性に関する資料によると、eスポーツなど成長市場の事業をさらに伸ばし、2022年12月期は売上高150億円、営業利益15億円を目指す。29日の終値ベースの時価総額は115億円(PER 11.5倍)。
クリエイターの企画力や技術力を生かした“面白コンテンツ”を軸に経営。気軽に遊べる「ハイパーカジュアルゲーム」が業績をけん引。2022年12月期は売上高125億円・営業利益11億円と、過去最高の業績だった。

売上の約半分をゲーム事業で稼ぐ。次に大きいのが広告などクリエイティブ事業とeスポーツ事業だ。前者はネットでバズを起こすコンテンツも得意。「うんこミュー ジアム」など話題のコンテンツも運営する。
eスポーツ事業では、誰でもゲーム大会を主催できるプラットフォームなどをいち早く展開。同事業は2021年12月期に23億3,200万円(前期比65.5%増)を売り上げた。
今後も成長基調を継続する計画。eスポーツ分野と、自治体SaaSなど地域関連サービスにさらに投資する。2022年2月にはメタバース専門部隊を立ち上げて新領域に参入するなど、多角化の手を緩めない。