2020年12月03日 07:53
売上高、前年比で純減
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Shutterstock

Splunkも企業のデータ活用を支援するSaaSである。

コンセプトは「The Data-to-Everything Platform」。データを起点に、セキュリティやIT部門、DevOpsなどさまざまな利用ケースに価値提供する

Splunkが他のSaaSと少し違うのは、ピュアなSaaS企業ではないということだ。むしろ、現時点ではSaaS以外の方が大きい。

  • 8〜10月期の売上高は前年比4.8%減の4.9億ドル
  • 営業損益は2.39億ドルの赤字
  • クラウドARR(年次経常収益)は前年比71%増の6.3億ドル

Splunk

時間外19%の暴落

今回の決算は良い結果とは言えない。 売上高は前年比でマイナス成長となり、営業赤字も前四半期に続いて大きい水準だ。

売上構成を見ればお分かりの通り、Splunkはクラウドモデルへの転換をなんとか進めているところ。積み上がってはいるものの、それまでの基盤事業が減収となっている。

会社全体のARRは20.7億ドルと開示しているが、それに対して昨晩の時価総額は330億ドル。ARRの16倍と決して低くない水準だが、足元の売上はマイナス成長。

投資家が不安視するのも無理はない状況で、株価は時間外19%もの急落。4Q売上は6.5〜7.0億ドルを予想し、やはり前年比でマイナスに着地する見通しだ。