2022年03月23日 14:58
米スターバックス、生誕地シアトルの店舗で初の労組結成
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米コーヒーチェーン大手のスターバックスのシアトルの店舗で、従業員が労働組合結成を全会一致で可決同社生誕の地であるシアトルでは初の労組結成となる。

新たに労組加入が決定したのはシアトルのブロードウェイにある店舗。同店の従業員は米サービス従業員国際労働組合(SEIU)傘下のワーカーズ・ユナイテッドに加入。ニューヨーク州バッファローの5店舗、アリゾナ州メサの1店舗に続く7店舗目の労組結成だという。

スターバックスでは2021年12月、バッファローの店舗で初の労組結成が決定。以降、この動きが広がり、過去半年で150店舗以上が全米労働関係委員会(NLRB)に労組結成選挙の実施を申請。シアトルでも今回の店舗の他に6店舗が申請を行っている。

ただし、同社は全米で約9,000の店舗を運営しており、現時点で組合結成の動きがあるのはこの一部に過ぎないという。

同社は3月16日、ケビン・ジョンソンCEOの退任を発表。2022年4月4日以降、創業者のハワード・シュルツ氏が暫定CEOとして復帰することを明かしていた。シュルツ氏にとって当面の課題は労組への対応となりそうだ。

なお、NLRBは今後1週間ほどで今回の投票を正式に認定。労働組合はその後にスターバックスとの団体交渉に臨むことになる。