2022年03月23日 09:32
テスラ 欧州初の製造拠点が本格稼働
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米電気自動車(EV)テスラは22日、ドイツの新工場の本格稼働を開始した。同社にとって欧州初の製造拠点となり、生産能力の向上を図る。

工場はベルリン郊外のブランデンブルク州グリューンハイデに位置する。22日に開所式では、工場で最初に製造された30台がそれぞれの顧客に引き渡された。本格的な納車は4月以降になるとみられる。

式典に出席したイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「我々が作る自動車が、持続可能な未来に向けた一歩になる」と話した。ドイツのショルツ首相も同席した。

ロイター通信によると、工場が本格稼働すれば年間の生産台数は約50万台に達するという。フォルクスワーゲンの21年のEV販売台数45万台を超える勢いだ。

CNBCによると、ドイツの工場開設には欧州の高いEV需要が背景にあるという。製造から販売までを欧州で完結させ、中国工場への依存度を軽減する狙いがあるとみられる。

当初、テスラ側は21年中の稼働開始を想定。だが、新型コロナウイルス拡大によるサプライチェーンの混乱や、現地の環境影響への懸念などから当局の承認が遅れていた。