RPO、密かに加速中
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クラウドストレージを手掛けるBoxが12月1日に発表した8〜10月期決算は、最終損益が528万ドルの赤字だった。前年の4,090万ドルからは大幅に縮小している。
- 売上高は前年比11%増の1.96億ドル
- 営業損失(GAAP)は261万ドルまで縮小
- Non-GAAPでの営業利益率は18%、前年比で18ポイント改善
- フリーキャッシュフローは2,620万ドル
収益性改善、RPOが加速
収益性が改善しているのは損益を見ただけで分かる。それ以上に注目したいのは、売上の先行指標であるRPO(Remaining Performance Obligation)が加速していることだ。
RPOは契約済の将来売上を表す。完全に対応するわけではないが、これが加速しているということは今後の売上成長率にも影響が出ることになる。
CEOのアーロン・レヴィは「USAAや村田製作所、米国空軍などと戦略的契約を結んだ」と表明。
セキュリティ製品「Box Shield」やワークフロー自動化「Box Relay」などについても、バンドル型での提供が拡大しているという。
しかし市場は厳しいもので、昨日の株価は1日で8.7%の下落。時価総額は26.5億ドルに落ち込んだ。年間売上は7.68〜7.69億ドルを見込んでいる。