チャットワークに好機到来、売上高3倍の100億円目指す
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ビジネスチャット「Chatwork」を運営するチャットワークが3月17日、成長可能性に関する資料を発表。2024年までChatwork事業を年平均40%以上成長、同年の全社売上高目標を100億円に設定する。
Chatworkは2021年末時点で導入社数34.3万、課金ID数54.9万と国内最大級。有料ユーザーの9割は300人以下の中小企業だ。

2021年12月期の売上高は前年比39.1%増の33.7億円、Chatwork単体は47.9%増の31.5億円と急成長。料金値上げでARPU(528.1円、28.9%増)が向上、フリープランの制限強化が課金ID拡大(19.8%増)を促した。
2021年~2024年は「最重要フェーズ」。テレワークの普及が一気に進み、ビジネスチャットの普及率は15.6%とキャズムを超えつつある。Chatworkが中小に強い一方、競合のTeamsは大企業、SlackはITスキルが高めと、ターゲットは異なるという。
プロダクトを通じてユーザーを獲得する「Product-Led Growth」が成長戦略。広くユーザーを集めるフリーミアムモデルにカスタマーサクセスを組み合わせて課金ID獲得を加速する。2024年に中小企業向けチャットでトップシェアの40%獲得が目標だ。