エニグモ、成長鈍化で中期計画修正
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ネット通販サービス「BUYMA」を運営するエニグモが17日、2022年1月期本決算を発表。総取扱高の伸長が鈍化。売上高は過去最高の76.2億円(前年比7.6%増)だったが、営業利益は29.7億円(2%減)と前年割れした。

同社は、主力事業である「BUYMA」の国内総取扱高が期初予想を下回る見込みがあったため、2021年12月に期末予想を下方修正していた。本決算では、総取扱高は676.7億円(前年比8%増)の着地となった。なお、2023年1月期業績予想は非開示とした。
成長の鈍化は明らかだが、同社は停滞の原因をコロナ禍による消費意欲の低迷による「外部環境」とした。そのうえで、中期目標として、今期を”転換点”として高成長企業へと進化することを明言。「逆境こそ進化のタイミングである」と代表取締役最高経営責任者の須田将啓氏は語った。
2025年に向けた中期経営計画については、営業利益を起点とした長期目標は、今回の成長戦略にそぐわないとして、修正を公表した。長期的な目線で投資するために、トップラインにマイルストーンを置いた計画に転換。成長路線への回帰を目指す。
具体的には、「オペレーショナルエクセレンス追求による顧客体験の進化」「マス/パーソナライズ広告による良質で高い認知の獲得」「海外事業を含む新領域を3年内に全社の成長に寄与するレベルに育成」という3つの成長戦略に対して、投資を強化するという。