2022年03月17日 11:14
インフレ継続の米国、消費者の生活様式やライフプランにも変化
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米国では今年2月、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で7.9%上昇。1982年以来40年ぶりの高水準となった。ガソリンや食品、住宅などのコストが急上昇する中、市民の生活様式やライフプランにも変化が起こりつつあるという。

米保険大手のNationwideが今年2月に実施した新たな調査によれば、米国の消費者の9割がインフレ率の上昇を懸念。58%は購買力の低下を実感しているという。

このような状況で、特に若い世代の消費者は主要なライフイベントを延期。「家庭をもつ計画」や「結婚式を挙げる計画」について、「延期した(あるいは延期を検討している)」と答えたZ世代とミレニアル世代の割合はおよそ3分の1に上った。

また、この影響はより上の世代にも波及。「退職の計画を延期した(または延期を検討している)」と答えたX世代やベビーブーマーの割合は13%

消費者の日々の生活については、48%が「外食を減らした」、35%が「運転を減らした」、21%が「クレジットカードの利用を増やした」などの調査結果も示されている。

なお、米消費者の大部分は高インフレのさらなる継続を予想。およそ半数は所得税や失業率についても今後の上昇を予想する。