米アマゾンが2021年11月、密かに英ECソフトウェア企業のVeeqoを買収していたとする話をCNBCが報道。Veeqoも自社ブログ上でこの買収を発表している。

Veeqoは2013年に創業。本社は英ウェールズ地方のスウォンジー。アマゾンやイーベイ、ShopifyなどのECプラットフォームを活用する小売業者向けに、商品の発送や返品、在庫管理などを支援するソフトウェアを提供。

アマゾンはこの買収により、ECサービス「マルチチャネルフルフィルメント（MCF）」の強化を図る。MCFは、アマゾンに限らずECプラットフォームを活用する小売業者向けに商品の保管・発送を可能にするサービス。Veeqoの強固なツールを統合し、より多くの小売業者を引き寄せる狙い。

アマゾンは2021年1月、ECサイト構築ツールを提供する豪Selzを買収。自社以外のプラットフォームを活用する小売業者向けのECサービスを拡充。Shopifyと直接競合する可能性も指摘されていた。

アマゾンはVeeqoについて「売り手のマルチチャネルビジネスの管理を支援し、買い物客に優れた体験を提供する革新的企業」とコメント。「新機能や改善のための投資を続ける」としている。