高成長つづけるVeeva
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医療領域でのSaaSを展開するVeeva Systemsが先ほど発表した2020年8〜10月期決算は、最終損益が9,696万ドルの黒字だった。前年比18%の増益である。
- 売上高は3.78億ドル(前年比34%増)
- 営業利益は1.01億ドル(同27%増)
- サブスクリプション収益は3.03億ドル(同34%増)
来期の売上予想まで開示
- 医療向けCRM(Commercial Cloud)の売上は1.52億ドル(前年比33%増)
- 製薬企業向けのコンテンツ管理PF「Vault」が1.50億ドル(同34%増)
- 年間売上は14.46〜14.48億ドルを見込む
- 来期売上予想は17.0〜17.2億ドルと開示
Veevaの時価総額は429億ドル。現状、日本のエムスリー(6.48兆円)には及ばない。
来期売上予想に対して25倍の時価総額というのは、控えめに見てもかなり高い評価だ。今期予想に対しては30倍近い。
Veevaは成長SaaS企業としては収益性が高く、ヘルスケア領域のアップサイドが大きいこともあって期待されてきた。
決算発表後、時間外株価は3.2%の下落。そこまで大きな逆風ではないが、市場からの評価がどう変わるかには注目したい。