2022年02月25日 18:29
「データインフォームド」掲げるギックスがIPOへ
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データ分析をベースにコンサルティングや各種ツール・サービスを提供するギックスの東証マザーズ新規上場が承認された。上場予定日は3月30日。想定発行額(1070円)に基づく上場時の時価総額は58.8億円。

2012年、代表取締役の網野知博氏ら日本IBM出身の3人が創業。「データドリブン」から一歩進み、データ活用で人間の判断をアップグレードするという「データインフォームド(DI)」を掲げる。事業課題を数学的アプローチで解決するDIコンサルティングなどが主力事業だ。

ギックス

2022年6月期の売上高は9.7億円(前年比33.8%増)、営業益は0.2億円(62.5%減)を見込む。売上はコンサルタントの稼働とツールのライセンス利用料から得ている。従業員数は2021年6月末時点で28人と少数精鋭。

企業の事業課題を理解し、膨大なデータを用いた分析や数理最適化を行い、仕組みとして実装できるノウハウと技術力が強み。課題解決で得た知見を落とし込んだ自社プロダクトも開発。スタンプラリーツール「マイグル」は、同社に出資するJR西日本と共同で活用を進めている。

公募増資に伴い払い込まれる2.9億円(手取概算額)は、新コンテンツや新技術の研究開発費、優れたエンジニアの採用・人件費に充てる計画だ。