2022年02月24日 14:46
ブッキングHD 予約額は大幅増も見通し不透明
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旅行予約サイトのブッキング・ドット・コムを運営するブッキング・ホールディングス(HD)は23日、2021年10〜12月期(第4四半期)決算を発表。売上高は30億ドル(前年比141%増)、営業利益は8億4800万ドル(前年は1億5300万ドルの赤字)。欧米で観光需要が回復しており、予約の増加などで市場予想を上回った。

総予約高は190億ドル(前年比160%増)。新型コロナウイルスが流行する前の19年同期(210億ドル)に近づく水準だ。移動規制の緩和が進むヨーロッパで好調だった。

ブッキングHD

ブルームバーグによると、売上高はアナリスト平均予想を約1億ドル上回った。世界では水際対策の緩和が進み、旅行者数も回復してきたが、依然として先行きは不透明。

欧米で飲食店の営業時間やマスク着用などの規制の撤廃が相次ぐ一方、フランスなどでは感染者の増加が続く。

ブッキングHDのグレン・フォーゲルCEOは「旅行需要は今後さらに回復する」と強調。ただ、「22年は引き続き変異ウイルスによって(業績に)悪影響を受ける可能性がある」と慎重な姿勢だ。