2022年02月24日 13:51
Nubank顧客数6割増、カード利用など拡大
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ブラジルのデジタル銀行、Nubankが2月22日、2021年10~12月期(第4四半期)の決算を発表。売上高は前年同期比3.1倍の6億3,596万ドル、税引前損益は8,850万ドルの赤字(前年同期は1億1,377万ドルの赤字)だった。顧客数が5,390万人と6割増え、クレジットカード利用の増加などが収益を押し上げた。

Nubankは2013年にコロンビア出身のダビド・ベレスCEOがブラジルで創業。銀行口座を持たない低所得者層をターゲットにし、メキシコやアルゼンチンなど南米中心に急成長する。2021年12月に米株式市場に上場

Nubank

クレジットカードとローンを合わせた取扱額は65億5,500万ドル(為替調整後)で前年同期比2.1倍。株式など金融商品の販売額は1,430万ドル(同)で約2倍に膨らんだ。

カスタマーサポート費用などがかさみ、営業費用は3.1倍の3億1,539万ドル。税引前損失が続くが、赤字額は縮小した。

懸念材料は景気悪化による支払い延滞率の上昇。ベレスCEOは2月上旬、ロイター通信に対して「今年は延滞率の上昇が避けられない」と発言。一方で「データ活用により業界平均より低位にすることができる」と語った。