コンテンツ配信網を提供する米Fastlyが2月16日、2021年10～12月期（第4四半期）の決算を発表。売上高は前年比18％増の9,771万ドル、営業損益は5,665万ドルの赤字（前年は5,734万ドルの赤字）だった。 顧客数は2,804社と21％増え、大口顧客の単価も上昇した。

Fastlyは2011年創業。世界各地にサーバーを設置し、顧客のサイトをコピーして配信する。アクセスの分散でサイト読み込み時間を短縮。閲覧者の利便性向上につなげるサービスを提供する。

顧客数のうち年間10万ドル以上を支払う大口顧客の比率は88％と前年同期と同じ。だが1件あたりの平均金額は70万ドル超と3％上昇した。

2020年にアプリセキュリティー支援の米Signal Sciencesを買収。同社のファイアウォール技術を生かし、企業のセキュリティー需要の高まりを取り込んだ。

2022年1～3月期の売上高は9,700万～1億ドルを見込む。前四半期からほぼ横ばいの予想が市場で失望され、2月17日に株価は30％下落した。