2022年02月21日 14:19
Palantir、対民間取引が成長ドライバーに
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米データ解析企業Palantir Technologiesは、2021年12月期決算を発表。通期売上高は、前期比41%増の15億4,188万ドルに拡大。対政府だけでなく、対民間取引が成長ドライバーとなった。

Palantirは、組織内に分散した膨大なデータの統合・解析に強みを持つ。著名投資家ピーター・ティール氏らが2003年に設立。国防総省や中央情報局(CIA)とのつながりが深く、左派色の強いテクノロジー業界では異色の存在だ。

Palantir

2020年にはニューヨーク証券取引所に上場。米政府だけでなく、外国政府や民間企業に顧客基盤を多様化。日本でも2019年にSOMPOホールディングスと共同で日本法人を設立している。

2021年12月期決算では、対政府部門が47%増収と高成長を維持。対民間取引部門の売り上げも34%増と伸長し、民間顧客は147社と前年の3倍に増加した。最終赤字は5億2,037万ドル(前期は11億6,639万ドル)に縮小。

アレックス・カープCEOは、2025年にかけて増収率30%以上を見込んでいる。ただ、2022年12月期は営業利益率が27%(2021年12月期は31%)に鈍化するとの見通しを示した。これを受けて、株価は一時12%以上下落した。