V字回復→積極雇用へ
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不動産サイトを手がける米Zillow Groupが2021年1〜3月期決算を発表。元は物件検索に特化していたが、2018年より自ら取引するモデルへと変化した会社だ。
売上高はパンデミックで落ち込んだが、その後はV字回復に転じた。直近では前年比8%増の12.2億ドル。調整後EBITDAは1.8億ドルで、前年同期と比べて35倍になった。

収益性の高いメディア部門(IMT)の売上高は前年比35%増の4.46億ドル。買い手向けサービス『Premier Agent』売上高が3.34億ドル(38%増)と牽引した。
住宅を自ら仕入れ販売する「Homes」セグメントは復調が続くも、前年比ではいまだ9%減。住宅購入数は1,856件、『Zillow Offers』での売却数は1,965件だった。
四半期始めにあった在庫物件数に対し128%が1Q内に売れるなど、再販にかかる日数が計画以上。1Q末時点での物件数は1,442件で着地した。
事業拡大に向け、2021年に2,000人以上を採用する方針も掲げる。従業員数は2020年に比べ、40%も増加することとなる。
2Qの売上高は12.36〜12.84億ドルと、前年比で大幅な復調を見込む。牽引するのはHomesセグメントの回復だ。株価は時間外で3.4%の上昇となっている。