インド当局、Seaの人気ゲーム「Free Fire」を禁止
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インドの電子情報技術省は先ごろ、安全保障上の懸念を理由に中国に関連する54のアプリを禁止。シンガポールのSeaが手がける人気ゲーム「Free Fire」が禁止対象に含まれたことで、同社の株価は一時19%下落した。
Seaは2009年に創業。創業者は中国生まれでシンガポールに帰化したForrest Li氏。2017年にニューヨーク証券取引所に上場。ゲームやEC事業を展開し、2021年7〜9月期の売上高は27億ドル。筆頭株主は中国大手ネット企業のテンセント。
「Free Fire」は「Google Play」でのダウンロード数が10億回を超える世界的人気ゲーム。App Annieによれば、同ゲームは2021年7〜9月期にインドで最も売上高が高かったモバイルゲームだという。
Bloombergによれば、禁止対象に含まれたのは同ゲームのほか、テンセントやアリババなどが手がけるアプリやそのリブランド版とのこと。インド政府は2020年にも中国企業のアプリを禁止していた。
同媒体はSeaへの影響について、同社の2021年のモバイルゲーム総売上に占めるインド市場の割合が2.6%(Sensor Data見積もり)にとどまることに言及。「大きなダメージには見えない」とするアナリストの見解を紹介している。