2022年02月16日 16:45
ユーザベース、経済情報DBが高成長
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経済メディア「NewsPicks」や経済情報データベース「SPEEDA」を運営するユーザベースが、2021年12月期通期の決算を発表した。売上高は前期比16.3%増の160.6億円、営業利益は同約2倍の19億円に成長。純損益は5.9億円の黒字に転換した。

SPEEDAを中心としたSaaS事業が伸びた。SaaS事業のARR(年次経常収益)は98.2億円(前期比29%増)と、連結ARR(123.7億円)の8割を占めた。

ユーザベース

特に成長を牽引したのは、専門家からリアルタイムに意見をもらえる企業向けサービス「SPEEDA EXPERT RESEARCH」だ。売上高は前期比約4倍の4.7億円に急拡大した。

NewsPicks事業のARRは3%増の25.8億円にとどまった。有料会員数は「大量獲得の反動での解約」のため横ばい。広告、出版事業は順調だった。会員数の特殊要因がなくなる今期から、ARRの成長ペースを回復させる計画。

22年12月期の業績予想は、売上高が195~200億円、営業利益が4~9億円。SaaS事業で30%超の成長を見込み、NewsPicks事業も回復を目指す。成長事業やNewsPicks回復のための投資を折り込み、減益となる見通しだ。