ノーコードアプリ基盤のヤプリ、30%超の増収予想
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ノーコードアプリプラットフォームを運営するヤプリが2021年本決算を発表。売上高が前年比36.5%増の32.6億円、営業損益が9.3億円の赤字(前年は6.3億円の赤字)だった。
2013年、ヤフー出身の庵原保文CEOらが創業。プログラミング不要でスマホアプリ開発が可能な「Yappli」を運営し、制作されたアプリのDL数は合計1億を突破している。2020年12月に東証マザーズにIPOを果たした。

収入源は初期費用と月額利用料(平均35.1万円)。契約アプリ数は25.1%増の693に伸び、アパレルや製造など幅広い業界の企業が利用。売上総利益率は67.5%と高水準だが、TVCMや人材採用などに積極投資。営業赤字だったものの、想定内の着地だった。
2022年は売上高が42.5億~44億円(30.3~34.9%増)、営業損益が8.9億円の赤字~7.5億円の赤字を予想。30%超の増収ペースを維持する一方、前年に11億円だった広告宣伝費を14億~16億円に積み増す。
Yappliの利用拡大に向け、中小企業向けに割安なライト版を今春投入。ノーコードの顧客管理システム「Yappli CRM」もリリースし、顧客データ分野に参入。店舗POSやECとの連携など、新領域進出への足がかりにもしたい考えだ。