ネットショップ流通総額が1,000億円突破
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ECショップ開設を支援するBASEが2月9日に2021年本決算を発表。売上高が前期比19.8%増の99.3億円に対し、営業損益は9.8億円の赤字。流通総額が成長した一方、プロモーションや人材採用など先行投資がかさんだ。
2012年に創業。ネットショップ作成サービス「BASE」はショップ数が170万を突破。オンライン決済サービス「PAY.JP」も展開している。

BASE事業の流通総額は19.4%増の1,137億円に成長。2021年10月〜12月(第4四半期)は、マスクなど衛生用品の売上が減り、店舗当たり月間注文額は前期比で横ばい。一方で月間売店数が想定を上回る6.2万店に伸び、月間流通総額は105億円と過去最高だった。
同事業の売上高は84.2億円(15.0%増)に拡大したが、コスト増で7億円の赤字(前期は11.1億円の黒字)。TVCMは認知度向上や新規開店増に寄与したという。PAY事業は流通総額が53.2%増の552.7億円と大幅拡大。売上高は54.2%増の14.5億円となり、赤字幅は縮小した。
BASE事業では流通総額の最大化を目指し、中~大規模ショップの増加に注力。月額5,980円で決済手数料が割安になる新プランを4月に導入して呼び込みを図る。2024年に流通総額3,000億円が目標だ。