多様化する決済市場での方策とは?
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1月27日に発表された2021年10〜12月期決算で、Visaの営業収益は70.6億ドル(前年比24%増)、営業利益は47.8億ドルだった。営業利益率は67.7%と、依然として呆れるほどの高収益を保っている。
一方でVisaやMasterCardといったクレジットカードブランドは、キャッシュレスの重要性が叫ばれる中で微妙な立ち位置にいる。決済手段が多様化し、「クレジット」だけに頼る必然性が減っているのだ。
米国の若手層では、すでにクレジットよりもデビットを使う方が一般的だという。BNPL(Buy Now, Pay Later)など新たな金融サービスの潮流もある。新しい決済方法が普及する中で、既存のクレジットカードブランドの優位性は揺るがないのだろうか。
VisaやMasterCardの経営陣は、言うまでもなく上記のような潮流を意識している。こちらの記事では、クレジットカードブランドとして世界最大手「Visa」の今後の戦略について改めて整理する。