米ゲーム開発のバンジーを買収へ
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ソニーグループのソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は31日、米ゲーム開発会社のバンジーを買収すると発表した。買収額は36億ドル(4,100億円)。人気シリーズ「デスティニー」を開発する同社を傘下にし、ゲーム事業を強化する。
バンジーは1991年に設立されたアメリカのゲーム開発会社。2000年にマイクロソフトに買収されたが、2007年に再独立。「Halo」シリーズを手がけたことでも知られている。
買収についてSIEは「バンジーが持つ世界水準の専門知識を生かし、PlayStationを数億人のプレイヤーにリーチするビジョンの実現に生かしたい」と声明を発表。
バンジーは今後も独立性を保ちながら開発を続け、複数のプラットフォームにゲームの提供を続ける。同社は「ソニーの支援を受けながら、グローバルなマルチメディアエンターテインメント企業を目指す」としている。
ゲーム業界の買収を巡っては、今年1月にマイクロソフトが米ゲーム開発のアクティビジョン・ブリザードの買収に合意したと発表。買収額は687億ドル(7兆8,700億円)。世界的なゲーム人口の増加が、相次ぐ大型M&Aの背景にあるとみられる。