2022年01月27日 13:39
大手企業のDX支援が拡大、業績上振れ
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電通グループ子会社のSIer、電通国際情報サービス(ISID)が2021年12月期通期の業績予想を上方修正。売上高は前回予想比1.9%増の1,120.9億円、営業益は9.9%増の137.4億円への上振れを見込む。

電通とGeneral Electric(GE)が1975年、コンピュータのタイムシェアリングサービス(TSS)を提供するために合弁で設立。大手メーカーや金融機関向けに業務アプリをTSSで提供した経験がSI事業のベースだ。

電通国際情報サービス

製造業、金融業界向けソリューションや基幹システム開発などを手がける。2020年にはトヨタ自動車グループが約15万人の給与システム基盤として人事管理パッケージ「POSITIVE」を採用。大手企業を多く顧客に抱え、業績は堅調に推移している。

2021年12月期は、製造業向けソリューション事業が予想を上回る好調。自動車や電気・精密機器メーカー向けDX支援案件が拡大した。コンサルからシステム開発、ソフトウェア製品まで包括的に提供できるのが強みだ。

金融機関やマーケティング領域でもDX支援が好調で増収。コンサルやソフトウェア製品の粗利率が向上し、利益も上振れした。売上高は前期比で3.1%増、営業益は12.7%増となる。