ワクチン用冷凍庫で好業績
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家電メーカーのツインバード工業が1月7日、2021年3~11月期決算を発表。新型コロナワクチンの保管用として冷凍庫「FPSC(フリーピストン・スターリングクーラー)」の大型受注が業績を押し上げ、売上高は前年比+23.2%の95.6億円だった。
ツインバード工業は調理家電などを幅広く手がける家電メーカー。FPSCは冷媒のヘリウムを膨張させて冷やす「スターリング冷凍機」をベースに2002年に開発。国際宇宙ステーションに搭載された実績もある。

FPSC事業では、モデルナワクチンの輸送・保管用に温度ロガー付きディープフリーザー「SC-DF25WL」を武田薬品工業と厚生労働省に納入。同事業の売上高は約20.2億円と前年比約7倍、セグメント利益は8.4億円と約17倍に伸びた。
FPSC方式は可搬性に優れ、1度刻みの温度設定が可能な上、家電と同様の扱いやすさが特徴。国内1万台超の出荷実績があり、ワクチン接種現場で活躍している。
今後、厳格な温度管理が必要な「コールドチェーン」の構築実績を活用。抗体医薬品や細胞・遺伝子治療薬など医薬品の成長市場に進出する。ワクチン運搬庫はモザンビークで採用が決まるなど、アジア・アフリカ地域への拡大も進める。