運転支援ソフトを値上げへ
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米EVメーカーのTeslaは1月17日から運転支援ソフト「FSD(フルセルフドライビング)」の価格を米国で1万ドルから1.2万ドルに引き上げる。FSDの利用率は11%と低迷する中、強気の値上げに踏み切る。
FSDは直訳すると「自動運転」だが、TeslaのFSDはドライバーが運転に介在する「運転支援」のレベル2にとどまる。
ユーザーがFSDを利用するには1万ドルで一括購入するか、月額199ドルのサブスクに加入する必要がある。イーロン・マスクCEOはこのサブスク価格も値上げすると発言。ただし具体的な金額は不明だ。
Teslaオーナー向けの調査によると、FSDをインストールした購入者は2021年Q2で11%。最多だった2019年Q2の46%から急低下する。
2019年時点で5,000ドルだったFSD価格は、2021年に1万ドルに倍増。調査報告では、利用率の低下の原因として値上げの影響があるとみている。
TeslaのEV車の2021年販売台数は前年比87%増の93万6,172台と過去最高を更新。一方、2021年11月には米国運輸省がTeslaオーナーの事故報告を調査していることが明らかに。販売が好調な一方で、FSDの安全性をめぐる評価は定まっていない。