2020年11月30日 07:27
膨らむ負債、今は問題ではない?
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新型コロナの拡大によってもたらされた現実の一つに、各国の負債がある。

中でも米国では総額26.7兆ドルにのぼり、GDPに対する比率は第二次大戦以来、最大の水準となった。

米国のGDPは20.5兆ドルだから、この金額はGDPよりも大きい。新型コロナからの復興を考えれば、今後も伸び続けることは間違いないだろう。

しかし、著名な経済学者は「一般の人が心配することではない」と楽観しているようだ。

ノーベル賞経済学賞受賞者のポール・クルーグマンによると「戦後復興時、英国はGDPに対して250%もの負債があった」「しかし、何も悪いことは起こらなかった」と指摘。大変な時だからこそ、お金を未来への投資に費やすべきだと論じた。

「BRICs」という言葉を作ったことで知られるゴールドマン・サックスのジム・オニールは「長期的には問題になるだろう」と認めつつ、「低いインフレ率以外の目標を持つことが必要」と話した。