DXのアウトソーシング需要
Strainer
プロジェクトカンパニーは、「DX時代の総合商社」を標榜する企業。社名にもあるように「プロジェクト型社会の創出」を経営理念とし、ビジネスからマーケティング、UI/UXサービスという三つの領域で事業を展開する。
2018年6月に事業譲受したユーザビリティテストサービス「UIscope」が新規顧客開拓の起点。ユーザーの操作を録画し、その動画や音声、アンケートで結果を把握するというサービスで、2020年末までの導入実績は125社にのぼる。
興味深いのは、これが「ノックインツール」となりマーケティング及び事業開発へとアップセルを図るという戦略。マーケティング領域ではSNS運用支援やWebサイト改善、コンサルティングではDXなどを通じた事業の開発・変革支援を行う。
2020年度のクライアント数は109社。本年度上期には89社で、半年以上の連続受注を獲得している「ストッククライアント」は約60%だという。
国内のDX関連投資額は2030年には3兆円を超える見込み。2019年度の7,912億円から年平均13%の成長が予想されている。一方ではIT人材の所在は偏っており、多くの企業が社内では対応することが難しい。そこで生まれるのが、DXのアウトソーシング需要というわけだ。