2020年11月30日 07:27
ヘルスケア領域に本気
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米企業Appleが人類全体にもたらした最大の貢献は?

こう聞かれたら、何と答えるだろうか。多くの方は「スマートフォンを普及させたこと」と答えるはずだ。

しかし、CEOのティム・クックはそこで終わらせるつもりはないらしい。さかのぼって2019年1月、彼は「Appleによる人類への最大の貢献はヘルスケアになる」とCNBCのインタビューに対して答えた。

Apple Watchのシリーズ6には血中酸素濃度計機能が追加された。中でもシンガポールでは、政府と連携して健康管理アプリの展開を進める方針だ。

シンガポールでは国家的取り組みとして「スマートネーション」構想を進めており、Appleの『LumiHealth』アプリが協力して提供される。

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拡大するウェアラブル領域

Appleのウェアラブル事業は、それ自体が巨大だ。Apple Watch単体の売上は開示されていないが、ウェアラブル、ホーム、アクセサリ製品の売上は78.8億ドルと2年前の1.9倍近くに増えた。

ヘルスケア領域は全世界で兆ドル規模と極めて大きく、ウェアラブル製品を使って行えることのポテンシャルも非常に大きい。

そして、同じ領域でAppleと戦えるプレイヤーが他にいるだろうか?Xiaomiなどの中国メーカーも伸びているが、両者が抱える顧客基盤はやや異なる。スマートフォン自体がそうであるように。