飲食回復を見据え4.7億円投資
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グルメ情報サービスのRettyが12月24日、成長可能性に関する資料を公表した。飲食店のDX推進と営業強化のために計4.7億円を投資。苦境を乗り越え、2024年9月期の黒字化を目指す。
注目する理由: Rettyは昨年10月に東証マザーズ上場。コロナ禍もあり2期連続2.8億円の営業赤字となった。再成長に向け掲げるのは「DXプロダクト」のラインナップ強化だ。
点数評価のない実名の口コミが特徴。信頼できるヒトから、自分にあった店を見つけられるというのがコンセプトだ。飲食店からは「常連に強く、勝手に点数をつけられない」点が好評を博す。
有料店舗数は2021年9月に8,350店舗。2020年9月期末から1,380件減となったが、多くはチェーン店舗向けトライアル契約だという。個店を主な対象とした通常契約は微減だったと胸を張る。
月間利用者数は復調の兆しを見せ、店舗も集客・DXに積極的な意向を見せる。コロナ禍でDXニーズが顕在化したとみて、今こそ投資実行に適したタイミングだと判断する。
DXプロダクトに3.2億円を投資し、モバイルオーダーやテイクアウトに関する機能を開発。提携やM&Aも視野に入れ、飲食店経営をDXする「統合的なプロダクト群」を目指す。
飲食店への販売チャネル強化には1.5億円を投資。直販チャネルは新卒で年30人程度を採用するほか、外部販売体制構築への投資も進める。
2022年9月期の営業損失は7.6億円を見込む。今後2年間は成長のための投資期とし、2024年9月期での黒字化を目標とする。