ニトリが来年、東南アジアへ進出
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ニトリホールディングスは12月16日、来年から東南アジアに進出することを発表。2022年1月にマレーシア・クアラルンプールに1号店、3月にシンガポールに2号店をオープンする。
注目する理由: ニトリグループは2032年までに3,000店舗、売上高3兆円という目標を掲げる。2022年までの10か年戦略のテーマは「グローバル化と事業領域の拡大」。中国・台湾から、さらにアジア展開の強化を進める。
ニトリのビジネスモデルは、原材料の調達・製造・物流・販売の過程をグループ全体でプロデュースする「製造物流小売業」。9割以上の品目を海外で東南アジアなどの国々で製造。各国で製造や人材育成のノウハウを蓄積してきた。
ニトリグループは2007年、台湾・高尾への出店により海外初発進出。2013年には米国、翌年2014年には中国本土へ進出した。店舗数は現在、国内692店、海外88店まで拡大している。
買収した島忠も寄与し、2022年2月期決算の通期業績予想は、連結売上高8,736億円、営業利益1,439億円を見込む。
東南アジアでの一号店は2022年1月、2号店は同年夏頃にオープン予定。シンガポールでは2022年3月にオープンする。いずれも人通りが多い商業施設に位置する。今後5年で、マレーシアに20店舗、シンガポールで10店舗の出店を目指す。
ニトリホールディングス会長兼CEOの似鳥昭雄氏は「著しい経済成長が見込まれる東南アジア地域のお客さまに商品をお届けできるのは大変嬉しい」とコメントを寄せた。