2021年12月20日 16:58
記憶のSaaS“モノグサ”18億円調達
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学習プラットフォームサービス「Monoxer」を提供するモノグサが、シリーズBラウンドで総額約18.1億円の第三者割当増資を実施したと発表した。今回リード投資家としてグローバル・ブレインを新規で迎えた。

注目される理由: 問題をスマホで解き、覚えるまで学習できるSaaSを提供。塾や学校3400教室が採用しており、導入社数はこの1年で1.7倍に拡大。調達資金で大学や専門学校、企業への導入も進め、学校学習だけでなく“生涯に渡る支援”を目指す。

Monoxerは、教師向けと生徒向けを統合したSaaS。教師はWebで単語などの問題集を作ったり、出版社が用意した問題集を購入し、生徒のスマホに配信。生徒はスマホで繰り返し学習でき、問題の難易度はAIが調整する。初期費用は無料。生徒のアカウント数に応じて課金する。

公立を含む学校や塾への導入を着実に進め、累計学習数は2021年11月時点で8億回を突破。Bookの作成数は26万を超えたという。

リクルート出身の竹内孝太朗CEOと、高校の同級生でGoogle出身の畔柳圭佑CTOが2016年に創業した。CEOは、学習動画サービス「スタディサプリ」の営業組織の立ち上げ経験を持つ。

9,690億円規模とされる日本の学習塾・予備校市場に加え、企業の資格試験や認知症予防など“記憶定着”が関連するあらゆる市場を視野に入れる。海外展開も始めており、数百兆円とも言われるグローバル教育市場で地位を築く構えだ。