コロナでも学生マンション入居率99.9%
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学生マンションを扱うジェイ・エス・ビーが伸びている。14日に発表された2021年10月期本決算で、売上高は前年比9.8%増の527.9億円、営業利益は23%増の53.4億円にのぼった。
注目される理由: 毎年一定の需要が見込める学生マンション業界でトップシェアを握る。コロナ禍でも入居率は高く、業務効率改善によるコスト圧縮で堅調な増収増益を実現している。
学生マンションや学生寮などを開発・運営する不動産賃貸事業を展開し、家賃収入などを売上の柱とする。高齢者住宅など福祉事業にも進出し、運営・管理戸数は全国の2,101棟76,612室(2021年4月末)にのぼる。
物件数の順調な増加に加え、新型コロナの影響で低く見積もっていた入居率が前期を上回る99.9%。家賃収入などが好調に推移し、賃貸事業の売上高は10.2%増の495.2億円、セグメント利益は21.6%増の66.4億円だった。
高齢者住宅事業も3.2%増の売上28億円、セグメント利益は15.5%増の3.5億円と堅調。学生向けハッカソン運営子会社の減損損失を計上したものの、将来の投資回収は可能とみる。
中期計画策定時に低く見積もっていた入居率を現状から見直し。2023年10月期目標を売上高622.5億円、営業利益67.4億円に上方修正。管理戸数85,000戸を目標に掲げ、DX推進による効率化で利益率の継続的な改善も見込む。